年末調整とは?《従業員編》

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さてさて令和4年もあっという間に年末調整の時期になりましたね。
そろそろ、会社の事務担当者より、年末調整のお知らせが来る時期ではないでしょうか。
今回は、会社でお勤めのサラリーマンの方向けに、年末調整とは何なのかを改めてまとめてみました。
何回か経験をされていても、年に1回のことですから、忘れてしまったり、何となくしか分からないという方も多いのではないでしょうか。

年末調整とはそもそも何か?

年末調整とは、給与所得者のその年(1月1日~12月31日迄)の源泉所得税を改めて計算し、これまでの月々の給与から控除してきた所得税額と比較し、過不足を調整する作業のことを言います。
例えば、これまでの給与から天引きで支払った所得税が135,000円だった場合で、年の最後に最終的に所得税を再計算した税額が129,000円だった場合には、6,000円の還付を受けられることになります。逆にこれまでの支払いが少なかった場合には、不足分を支払うことになります。

これまでの月々から引かれていた所得税というのは、あくまで暫定で支払ってきているものだからです。また、給与の中では、生命保険料控・住宅ローン控除は反映されていませんので、年末調整時にそれも申告をすることで、控除を受けることが出来ます。

会社が面倒な税額計算を代わりにやってくれるものになるので、提出期限に間に合わせるようにしましょう。

準備しなくてはならない書類は?

生命保険料控除証明書…10月中旬頃よりご契約先の保険会社よりお手元に届きます。
必ず原紙の提出が求められますので、なくさないようにしましょう。万が一、紛失してしまった場合は、生命保険会社へ早めに再発行を依頼し年末調整に間に合うようにしましょう。

住宅ローン控除証明書…住宅を購入した当年は、年末調整では申告することが出来ず、2年目から年末調整で申告可能になります。1年目は確定申告のみでし申告処理ができない為、年が明けてから所轄の税務署で確定申告をするようにしましょう。

国民健康保険料等の領収書…ご家族の国保の支払いなどをしている場合、こちらも控除対象になります。領収書は、必ず必要というわけではありませんが、会社の運用によっては確認される場合がありますので、いつでも提出できるようにしておきましょう。

仕送りが証明できるもの…扶養のご家族と別居されているという場合、送金を証明できる書類の提出を求められる場合があります。これも会社の運用次第なので、必要な場合はすぐに出せるようにしておくと良いでしょう。送金したことが分るような通帳のコピー等、振り込みの履歴が分るものなら問題ないでしょう。

※生命保険料控除証明書や住宅ローン控除証明書は、マイナポータル連携により電子データでの取得が可能になってきています(保険会社による)。詳細はご契約先の保険会社へご確認下さい。

確定申告とは何が違うのか?

年末調整も確定申告も、どちらも所得税を正しく計算するための処理です。年末調整は、会社が代行して従業員の手続きをするのに対し、確定申告は個人が自分で行う処理になります。2月ごろに所轄の税務署へ出向いての手続きが必要です。
年末調整時には会社側が設定した提出期限がありますが、仮に必要な書類が期限内に集まらず、正しい年末調整が出来なかったとしても、年明け2月ごろから受付が始まる確定申告で修正処理をすれば、所得税が再計算され、過不足を修正することが出来ます。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。
間違えの無いように申告し、正しい税額を納付したいですよね。
最近は電子化の流れが加速していますので、電子申請という場合も多くなっていると思います。
細かい運用ルールは、各企業で違う部分もありますから、担当者さんにご確認いただいて、正しく申告しましょう。

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